よく分かるブレグジット:こうして英国は袋小路に迷い込んだ

よく分かるブレグジット:こうして英国は袋小路に迷い込んだ

昔々、ある島国が欧州共同体(EC)に加盟した。それは英国、1973年のことだった。2年後、英国民はそこにとどまることを確認した。だが2016年、今度はそこから離脱したいと意思表明をした。

数十年間、英国は貿易や規制など、欧州地域の政策を共有してきた。しかし、統一通貨ユーロを採用することはなく、加盟国間なら出入国審査なしに行き来できるシェンゲン協定に加わることもなかった。そしてブレグジットで英国は完全に欧州連合(EU)を離れようとしている。

すべては2013年に始まった。再選を狙う保守党のキャメロン首相(当時)が反EU票を取り込もうと、離脱か残留かを問う国民投票の実施を約束した。

キャメロン氏は2015年の総選挙で勝利。1年後に国民投票を実施した。キャメロン氏は残留キャンペーンを支持した。